職場でLGBTをどう扱うべきか

(前回のコラム)トランスジェンダー女性の女子スポーツ競技への参加はメダルを取るための手段であるの続き

 

私の経験したトイレ事件が衝撃的だったので、LGBTについてたくさん書いてしまいましたが、職場ではLGBTの人たちをどう扱うべきでしょうか?どのような人材を採用するかは企業が決めることですから、LGBTの人が不採用になっても文句はいえません。ただし、採用試験の時に性に関する事を聞くのは御法度です。採用後にLGBTであることをからかったり、バカにするような言動、LGBTであることを理由に降格処分や解雇をするといった行為はパワハラになりますので、そこは気を付けなければなりません。本人の勤務態度が良くない、仕事の能力が低いなどの理由で昇進できないのに、LGBTであるから差別を受けたと言いがかりをつけてくる人はいるかもしれません。その場合は逆パワハラになります。トランスジェンダー女性が女子トイレを使い、上司から男子トイレを使うように指示された場合、理解が足りない差別だと主張するかもしれません。そこで、職場では女性を守るため、以前のコラム「逆パワハラ」で述べたように服務規程を作るべきです。トイレ・更衣室の使用は本来の性または性別適合手術後の性、つまり戸籍上の性に基づいて使用することを明記すべきではないかと思います。

 

また、社員旅行がある場合、トランスジェンダー女性は男性・女性どちらの相部屋にすべきでしょうか?相部屋の女性が気にしなければ、本人の希望に従えば良いのですが、望まない女性が多いでしょう。女性との相部屋になる事を無理に主張したとすれば、それはトランスジェンダー女性によるパワハラ・セクハラになります。以前のコラムでも書きましたが、パワハラは上司と部下の間で起こるとは限りません。地位、年齢、性、体格、人数など優位な立場にある者が行う嫌がらせがパワハラです。トランスジェンダー女性は体は男性ですから女性に対して優位な立場にあります。

 

LGBT法では社会に対して理解を要求していますが、LGBTの人たちは、その行動の責任も大きくなるということがわかっているのでしょうか?例えば、セクハラは男女双方向で起こる性的嫌がらせのことです。普通の男女では男性と女性が性的関係になりますので、男性から女性または女性から男性へのセクハラが対象で、同性へのセクハラは普通は稀れだと思います。強いて挙げれば、同性に対して彼氏・彼女がいないことやおっぱいやお尻が大きいこと、身長が低いことをからかったり、といったところでしょうか。ゲイは男性ですから女性に対する性的な言動は当然セクハラですが、性の対象は男性なので男性に対する性的言動もセクハラということになります。同じことがレズビアン、バイセクシャルにも言えます。トランスジェンダー女性も、体が男性ですから女性に気を使い、心は女性ですから男性へのセクハラにも注意しなくてはなりません。LGBTは男女両方へのセクハラに気を付けなくてはならないのです。また、上司がトランスジェンダーで部下に自分の性を押し付けた場合、例えば、女性社員の意向を聞かず、あるいは女性社員が拒否しているにもかかわらずトランスジェンダー女性に女子トイレや更衣室を使うことを許可した場合、パワハラに相当します。トランスジェンダーに対する理解云々は関係ありません。

 

結局、LGBT法は不要な法律なのです。自分の性的嗜好や個人の心の問題の理解を社会に要求する法律など要らないのです。廃止すべきです。

 

カスハラ対応と同じで、企業は社員(特に女性)を守るという毅然とした姿勢が大切です。

 

 

 

2024年01月02日