トランスジェンダー女性の女子スポーツ競技への参加はメダルを取るための手段である
(前回のコラム)トランスジェンダー女性が女性の邪魔をするの続き
欧米や国際的なスポーツ大会では、女性のスポーツにトランスジェンダー女性(心が女性の男性をこう表現します)が参加してメダルを獲得しています。男性と女性が同じ競技で競うと男性が優位なのは明らかで、血のにじむような努力をして練習をしてきた女性のチャンスを奪うことになります。考えるまでもなく明らかなことで、欧米のLGBT擁護派は相当に頭が悪いか、そうでなければ意図的に女性への嫌がらせを行っているとしか思えません。本当に女性の心を持っているならば、女性が勝つ機会を奪うことはしないはずです。やり投げの北口榛花さんが、2023年の陸上世界選手権ブダペスト大会で金メダルを取った時の記録は66m73cmでした。この記録は日本の男子高校生のやり投げ記録の上位100位にも入らないのです。北口榛花さんは身長175cm、体重86kg、男子高校生の平均身長は170cmくらいですから、彼女の体格は男性を凌ぐのですが、記録ははるかに及ばないのです。また、米国の陸上女子100mの選手であったマリオン・ジョーンズは1998年に10秒65という当時の世界記録を出していますが、日本の男子高校生の100m歴代ランキングの上位500人にも入りません。しかも彼女は、ステロイドホルモンを使用したドーピングが発覚し、2000年のシドニーオリンピック以降のメダルをはく奪されました。ステロイドを使っても日本の高校生男子にも及ばないということです。
ラグビーの国際統括団体ワールドラグビーは、2020年、国際スポーツ組織としては初めて女子のエリートレベルおよび国際レベルの試合でトランスジェンダーの女性の出場を禁止しました。トランスジェンダー女性のラグビー選手と女性が戦う場合、女子選手の大けがや場合によっては死の危険が生じます。素早くかつ正しい判断だったと思います。2022年6月に国際水連、2023年3月には世界陸連が、それぞれ、トランスジェンダー女性の女子種目出場の禁止を発表しました。当たり前で当然の処置だと思いますが、反対を表明する団体もあり、国際オリンピック委員会(IOC)は2021年11月に、トランスジェンダーの選手が女子スポーツで不当に優位だと無条件に仮定すべきではないと表明しています。すなわち、IOCはトランスジェンダーの選手の女子スポーツへの参加には反対しないということです。トランスジェンダーの支援団体も「トランスジェンダーに対する差別であり、有害、非科学的で、2021年のIOC(国際オリンピック委員会)の原則に沿わない」として猛反対しています。LGBTのおそらく一部の人たちは被害者意識が高く、どうして論理的に考えることができないのでしょうか?女子競技に参加できないのは、差別ではなく「区別」、トランスジェンダーが参加すること自体が「有害」、非科学的ではなく「非常に科学的」なのです。スポーツに対する種々の能力は男性が女性よりはるかに優れていることは、北口榛花やマリオン・ジョーンズの例を挙げるまでもなく、明白です。
また、女性には生理があり、女性アスリートは苦労して生理と付き合っています。生理は競技のパフォーマンスにも影響します。オムロン ヘルスケア株式会社が、2022年に女子大学生アスリート165人に生理についての調査を行っていますので興味のある方はチェックしてみて下さい。生理がないという一面だけを見ても、体が男性のトランスジェンダー女性は明らかに優位なのです。トランスジェンダー女性が女子スポーツの試合に参加することはメダルを取るための手段で、女性を踏み台にしているとしか思えません。IOCの会長は男性で、理事も男性が多い。だから女性のことを思いやることができないのでしょう。あるいは、LGBT関連団体からかなりの額のお金を貰っているのではないでしょうか?
ではトランスジェンダーはどのようにしてスポーツに参加すべきでしょうか?性別適合手術を受けた女性(元男性)はトイレ・浴場・更衣室は女性用でいいと思いますが、女性スポーツへの参加は不可でしょう。男性として獲得された骨格・筋力・皮下脂肪量など、特に骨格は、生物学的に完全に女性並みになる事はないからです。性別適合手術の有無にかかわらず、出生時の性に従ってスポーツに参加するか、トランスジェンダーだけの競技会を行えば良いのです。日本人は常識的で賢いので、日本の競技会でトランスジェンダー女性が女子スポーツに参加することは許可しないでしょう。そう願うばかりです。
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