江差高等看護学校のパワハラ その後
2019年に北海道立江差高等看護学校で男子学生が自殺した事件について、第三者委員会が開催され、提出が1分遅れたレポートを受け取られず留年したことなど、3人の教員のパワハラが男子生徒の自殺につながったのではないか、という報告を取りまとめました。(2023/3/24 Yahooニュース)
2019年の事件ですから、4年も経っているのです。この第三者委員会は遺族の要望でやっと開催されたもので、道が自発的に立ち上げたものではありません。「父母の会」の告発により、2021年に江差高等看護学校のパワハラが発覚したのがきっかけで、これが無ければ泣き寝入りするしかない事件でした。遺族が調査を道に要請した時期は不明ですが、スピード感が無いですね。第三者委員会の開催も今頃?という感想です。
パワハラの加害者ですが懲戒処分がなされた気配はなく、一部は道立保健所に移動しました。学校に残った教員もおり、今現在の状況は不明ですが、どんな顔をして学生を指導しているのでしょうか?パワハラのリーダー格の副学院長は、被害者への謝罪もないまま、2022年3月31日で退職しました。自己都合退職なので、退職金はかなり貰ったことになりますね。
学校はどうなったかというと、入学希望者は減る一方で、2022年度の入学者は8名、2023年度は2月現在で7名です。定員40名ですから、私立ならば廃校になるレベルです。一度失われた信用を取り戻すのは難しく、取り戻せたとしても長い年月がかかります。パワハラが行われたのは2013年から2020年までとなっていますが、この間に、学生や見兼ねた実習先の医療機関などが道に訴えました、道は何もしませんでした。訴えた時にきちんと対応していれば、こんな状態にはならなかったはずです。
どのような職場でもパワハラは起る、起ったら即対応です!
⇒(次のコラムへ)逆パワハラはパワハラで処分できるの?