ハラスメントの被害者に追い打ちをかける誹謗中傷

陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に所属していた元1等陸士で、性被害について防衛省から謝罪を受けた五ノ井里奈さん(23)が10月 11日、ツイッターを更新。ネット上での誹謗中傷や事実無根の書き込みに、「もう耐えるのも疲れてきた」と吐露した。五ノ井さんは自身に向けられた複数の誹謗中傷投稿を貼り付け、「人を中傷する人生なんて何が楽しいのか分からない。誰かの悪い所10個探すより人の良いところを10個探した方が楽しい。早く笑って過ごしたい。もう耐えるのも疲れてきた。自衛隊側は手遅れになる前に早く本人達の謝罪をして下さい」と訴えた。続くツイートでも、「事実無根。こんな事を言われるために自衛官になった訳でもない」と反論。「言葉で人は亡くなります」と呼びかけた 。

(日刊スポーツ 10月11日配信)

 

セクハラやパワハラの告発を行った女性の多くは同じような被害にあいます。ネットとは限りません。本人の耳に入らなければ幸いですが、社内で陰口をたたかれたり、変人扱いされたりすることは珍しくないと思います。仕事ができないから、変な奴だから、女のくせに生意気だから、等々の理由で「いじめられても仕方がない」と考える男性は結構いるのです。「被害者に問題があるからパワハラを受けても仕方がない」「加害者がかわいそう」といった加害者全面擁護派から、「加害者も悪いが被害者にも非がある」という両成敗派までいろいろです。誹謗中傷は気にするなといっても無理な話で受けたハラスメント以上に本人にとっては大きなダメージとなります誹謗中傷を無くすのは難しいのですが、ハラスメントの研修で意識改革を行うのが効果的です。そのために、研修の対象者は管理職だけではなく社員全員に行うことが大切です

 

⇒(次のコラムへ)パワハラを行う人の特徴って何?

2022年12月31日